●五行広告について ●デザインも僕がやるの〜?(1999.1.11) ●繰り返しが大事(1999.1.11) ●どうせなら楽しい五行広告を入れよう(1999.4.21) ●デザインも僕がやるの〜? メールマガジンの読者数が増えてくると、五行広告とよばれるテキスト 広告が挿入されることがある。一口に広告といっても、いろいろだ。広 告を載せることで、収入を得るという目的や、メールマガジンを発行し ている同士が広告を交換して載せるバーター広告・自社広告、さらには 私がこのメールマガジンで実践しているような、読みやすくするための 区切りとして(?)の五行広告など、様々な種類がある。 さて、この広告、誰が作っているんでしょう。実は、デザインしている のは「あ、キミ、デザインも考えてね」といきなり言われた広報担当者、 というケースも多いらしいのだ。しかもわりと大手企業の広告も、その ほとんどが忙しい業務の傍ら、知恵を絞って短時間で作っているのでは ないかと思うのだが、どうだろう。まだ始まったばかりの業界だけれど、 五行広告のデザイン料というのが、どこにも計上されていないというの だから不思議。お金を払って場所代を確保しているというのに、デザイ ンはちょこちょこっと考えたものだなんてもったいない。いま、“メー ルマガジンの五行広告は効果がないんじゃないか”といった不信論も多 く見受けられる。でも、効果がでるはずのものも、これでは半減ではな いだろうか。 企業が出しているメールマガジンは、比較的内容も濃いし、お金もかけ て作られている。その辺、個人のメールマガジンとは徐々に差をつけて いっていると思う。でも、見た目や広告は、個人のそれと大差ない。そ こにお金をかけていないからだと私は思う。これでは結局、編集者の趣 味の域を出ないのではないだろうか。 コピーライターやデザイナーがいて当たり前の、広告の世界。でもメー ルマガジンにはまだ、存在しない。ここを分業にしてお金をかければ、 かけた分だけ他と差がつくのは間違いないと、私は思うんだけど。Web サイトだって、チラシだって、なんだってそういうものでしょう? ●繰り返しが大事 一回こっきりのTVCMに効果なんてあるだろうか。広告っていうのは、耳 にタコができるくらい繰り返してやっと、効果がでるものだ。以前、私 は Bargain AmericaのTomサトウ社長からこんな話を伺ったことがある。 『Bargain America ショッピングマガジンというメールマガジンを発行 するたびに、そこに載せている自社広告の商品が、ポンポン売れる。 最初から売れていたわけじゃない。いつも同じ位置に同じ商品の広告 を載せているのがコツなのだ。読者は一度はその広告をさらっと読み、 次に「ああ、そういえばこれ前も見たなぁ。欲しいなぁ」と思い、そ の次に届いたときやっと「どれどれ Webサイトを見てみるか」とアク セスして、サイトの写真や詳しい説明を読んで、納得して購入してい くのだ』 という内容だった。私は納得した。私自身そうやってBargain America の商品を買ったことがあったからだ。だとすると、広告自体には「それ が何の広告なのか」ということさえ盛り込んであればいいということに なる。ビールの広告なら 「まじりっけなしのうまさ。キリンラガービール」 これとURL だけでいいのである。さらに、絵文字でビールジョッキでも 入れておけば、読まなくてもビジュアルで「ビールだ」とすぐわかる。 これを何度も何度も繰り返す。いろんなメールマガジンで、同時期に載 せるのもいいだろうし、同じメールマガジンのいつも同じ位置に同じデ ザイン広告を載せるのもいいだろう。読者に伝えるのではなくて、頭に 「刷り込む」のが、良い広告だと思う。そして何度も何度も登場しても しつこく感じさせないのが、デザインする人の腕の見せ所だ。 たったの五行というスペースで、商品やサイトの説明をくどくどするの はヤボというもの。だったら枠を広げて「企画広告」にしちゃったほう が、絶対いい。文章を読んで理解してもらいたいなら、五行なんてケチ なことを考えちゃいけない。 「だってそんなにお金かけられない」というのは、ヤボも骨頂。上司に、 「これこれを、いついつまでに宣伝して、このくらいの顧客上昇を目指 せ」と言われたとき、この点も予算に入れて報告しなくては、お金を捨 てることになる。10万円をどぶに捨てるより、11万円かけて高い効果を 狙ったほうがいいじゃない。広告はその企業の顔。残業続きで風邪気味 で寝不足の担当者が、催促されてあわてて 5分で作った五行広告を載せ ていいの?せめて丸一日ゆっくりデザインとコピーを練って欲しいと思 う。読まされる立場としてもね。 ……まぁ、たかが絵文字師が、ここまで口を出す権利はないけれど(^^; 次回はビジネスとちょっと離れて、署名の文化と絵文字について触れて みたいと思います。